小石川 泰弘

4inc.CEO / FIT INC. COO
平成生まれ。バンドマンの道を諦め、大学卒業と共にPR・広告業界に飛び込む。日頃からお酒の席が多く、飲めないことにコンプレックスを抱いていたが、ある日NYのシラフカルチャーを知り、「シラフであるからこその楽しみ方」を追求したいとshiraferを立ち上げる。お酒は飲めないが、飲み会が好きで人と集まることが好き。「飲む人も飲まない人もみんなが楽しくできる世界」を目指して奮闘中。

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Sober Curious(ソバーキュリアス)とshirafer(シラファー)という2つのカルチャー

数年前から米国発祥のカルチャーとしてじわじわと知名度を上げているSober Curious(ソバーキュリアス)。このソバーキュリアスという言葉、皆さんは聞いたことがありますか?Soberとは日本語で言うところの「シラフ」という意味が近く、Curiousは「好奇心」「〜したがる」という意味を持ちます。つまり、シラフを求める人、シラフになりたいという好奇心を意味する言葉です。私たちが“shirafer”という概念を発表した際、各所からソバーキュリアスとの違いや、ソバーキュリアスに対してどう思いますか、という質問をいただきました。そこで今回は、シラファーとソバーキュリアスの違いや、私たちの想いについて記させていただければと思います!ソバーキュリアスの概念についてあくまで私の個人的な印象を含めた解釈となりますが、自分をソバーキュリアス名乗るためには、ある程度長期間の「断酒」を実施する必要があると考えます。「断酒をする」と言うことは、前提として「それまでお酒を好んで飲んでいた」という条件が必要になるのではないかと考えます。但し、この解釈にはとても面白い側面があり、取り上げるライター・メディアによっては「ちょっとだけ飲む」人もソバーキュリアスである、と結論付けている場合もあります。このような解釈の違いが生まれる理由として、勿論英語と日本語の解釈の違いもありますが、「シラフ」という言葉・概念が持つ風呂敷の大きさがあるからではないかと考えます。「シラフ」という状態の本当の意味とは例えば一滴も飲んでいない状態。これは確実に「シラフ」と言えると思います。一方で、お酒を良く飲む方が1、2杯目くらいで「まだシラフだわ〜」と言う場面、良く目にしませんか?シラフ=お酒を飲んでない、飲まないという意味を想像しますが、実はシラフかそうでないかは、自分で自由に決めるものなのかもしません。(とは言え、他人から見て明らかに酩酊しているのにシラフだ!と言うのはちょっと違いますが笑)私たちは、この「シラフ」という言葉の持つ風呂敷の大きさ、汎用性、多様性にとても魅力的を感じています!「shirafer」と「Sober Curious」の違いでは、「shirafer」と「Sober Curious」の違いはなんでしょうか。結論、大きな方向性は同じだと思っています。どちらのカルチャーにおいても、「個性を尊重する」「自由に生きる」「心も身体も健康になる」といった自由なライフスタイルを求める想いという点では、共感できる部分が多々あると感じます。敢えて違いを考えるとするならば、私たちshiraferが最も大切にしている飲む人も飲まない人もみんな楽しくというコンセプトがポイントだと考えています。日本の素晴らしい文化である「飲み会」において、お酒の強さによって優劣が付くのは勿体ない、「餃子とビール」のような楽しみを下戸の方々にも味わっていただきたい、その想いからshiraferプロジェクトはスタートしました。お酒の強さによって線引きがされず、みんなが楽しく自由なライフスタイルを送れる世界を目指して、shiraferは頑張っていきます!世界的にも「シラフ」がカルチャーとなりつつあるさて、前述の通り「シラフ」という言葉を紐解いた時、ただ単に0%か否か、だけでなく、ここ最近の世界的なトレンドとして、「ローアルコール」という選択肢も増えています。あるバーテンダーさんのお話しによると、世界的にもローアルコールがトレンドになりつつあり、海外の酒造メーカーではこれまでのウイスキーよりも度数を落とした商品が続々と発売されているそうです。ノンアル・ローアルコールニーズに一石を投じる商品が登場日本でも先日、ビール最大手のアサヒ飲料が、「ビアリー」という(恐らく)業界初となる“0.5%”のビールテイスト飲料を発売、大きな話題となっています。「ビアリー」は酒税法の定義では酒類には属さないのですが、スーパーやコンビニなどの酒類売り場で販売すると言います。早速私も試飲させていただきましたが、完全な下戸の私からすると、一缶飲み終えた頃にはとても心地の良い“ほろ酔い気分”を味わうことができました。(人生で初めてほろ酔いを体験することができました!)しかし、普段からお酒を飲まれる方に聞いてみると、全く酔わず「シラフ」の状態であったと聞きました。このように、「シラフ」の定義は本当に人それぞれであり、体質やライフスタイルに合わせて様々な選択肢が生まれていることは、とても嬉しい気持ちになりました。shiraferは、「シラフを楽しむプロジェクト」というコンセプトの元、ノンアルのみならず、ローアルコールにも注目して行きたいと思います!

下戸は死語になり得ないのか

「自分下戸なので…」大人数での飲み会。「とりあえずビール!」という言葉が飛び交う中、私は小さく「烏龍茶」と呟いた。その瞬間、だ。周りの人々が一にこちらを見る。「車なの?」「飲めないの?」それはまるで何かとんでもないカミングアウトをしたような、犯罪の罪を告白したかのような空気が私を襲う。「自分下戸なので」さっきまで和気藹々と語らいあっていた仲間と、心の距離が感じる瞬間である。「そうなんだ、意外だね」私にとっては「いつもの感じ」がその場に漂っていた…なぜ下戸は肩身が狭いのかお酒が苦手な方には共感していただけるであろうこんなシーン。「下戸」という言葉がけして良い意味ではないということを、私たちは潜在意識で感じているのではないかと思います。では、「下戸」という言葉の由来はどこからきたのでしょうか?その起源はなんと1300年前以上、7世紀まで遡ります。(諸説あります)大宝律令という言葉は一般的にも耳馴染みがあるのではないかと思います。「土地と人民は王の支配に服属する」という基本理念の基、主に東アジアを中心に拡まっていた国家の統治方法の一種です。律令制の社会では、子供の数によって身分が定められており、「大戸」「上戸」「中戸」「下戸」の四等級に区分されます。